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法務部 カンパニー法務2グループ 隈原 友幸
2008年4月新卒入社。人材領域の営業とコンプライアンスオフィス(現:内部統制室)を経て、リクルートライフスタイルの旅行・飲食・美容領域及びネットビジネス本部、リクルートホールディングスの中長期戦略全般に関わる法務業務全般と、国内外の様々な投資案件の法的支援業務を担当。
私は、今年で入社8年目を迎える。これまでは、法務のスペシャリストとして、事業の実現のために、個人の専門性を高めることにこだわって邁進してきた。事業に伴走する法務のスペシャリストとしての視点獲得につながったのが、共通ポイントサービス「Ponta」を運営するロイヤリティ マーケティング社との資本業務提携案件に携わった経験だ。その案件は、2015年春を目処に「リクルートポイント」を「Pontaポイント」に変更し、「PontaWEB会員」を新設してインターネット上のIDを「リクルートID」と共通化すること。この提携によってポイントの利用先が国内最大級の10万店舗にまで拡大する。各WEBサービスに横串機能を入れてRECRUIT経済圏を広げていくID戦略は、リクルートグループにとってきわめて重要な案件。大きな意思決定であるこの提携を実現させるためのプロジェクトに、私は業務提携契約書の起案・作成面から携わった。事業会社の交渉責任者たちから、彼らが実現したい要件を細かく聞く。交渉のテーブルに乗せる契約書の内容を、事業会社の社長へ提案する。事業会社から交渉の現況に関するフィードバックをもらい、契約書の確度を高めていく。そんな日々を繰り返した。

そして、この経験が、私の多角的な視点獲得につながった。事業会社の交渉責任者や経営者の目線。自分の上司であるマネージャーや部長、社長の目線。そしてカウンターパートであるロイヤリティマーティング社と、その株主などのステークホルダーの目線。これら全ての目線から1つの交渉を考察する。その俯瞰的な考察から論点をまとめ、契約書へ落とし込む。認識齟齬を招きかねない抽象的な概念語があればその一語に立ち止り、事業会社に再言語化の必要性を説いて、顧問弁護士と共に最適な文言案を考え抜く。企業法務に就く者として貴重な経験ができたと実感している。
念願の契約締結後。ちょっとしたエピソード話があった。事業会社の交渉担当者と再会した時のこと。その方には、名言や至言が書かれた何枚ものカードを持ち歩くというユニークな趣向があったのだが、ポケットをゴソゴソと探って、その中の1枚をくれたのだった。「そうだなぁ…隈ちゃんには…これをあげよう」と言いながら。そこにはこう書かれていた。「次もお前と仕事がしたい」。コーポレートスタッフとして、これほど嬉しい賛辞はない。そしてそんな賛辞をもらえた一因には、事業会社に対する私の向き合い方があるのかもしれない。私は、事業会社に言いたいことは臆せずに言うスタンスで接している。もちろんその分、私もさらに事業の理解を深めるように努力する。そのようにしてお互いを高め合うのだ。そうすれば必ずRECRUITのビジネス創出が加速する。そしてそのような関係性で、事業会社と共にRECRUITの重要な意思決定にコミットできること、それがRADのオリジナリティなのである。

私は、当社はオンリーワンになれるコーポレート機能会社だと思っている。これからも、攻めの姿勢と熱量をもって最強のコーポレートスタッフを目指したい。