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グループ労務支援室 米倉 雅恵
2006年4月新卒入社。入社以来人事業務に携わる。採用・ダイバーシティ・給与・労務と幅広く経験し、現在はグループ各社の制度設計・運用支援に従事。2子の母でもある。学生時代はバックパックで世界中を旅行していた。
RADの人事の仕事は、RECRUITの未来をつくる仕事だ。そしてグループ各社で行なっている“採用”を足し算に喩えるなら、私たち“労務”はそれを掛け算に発展させ、各組織をより強くしていく存在だ。私たちはRECRUITの人たちがキラキラと輝いて働けるための舞台を築く。自らが表舞台に立つわけではないかもしれないが、大きな影響力と責任がある。

私はリーダーとして、RECRUITの労務管理業務を統括しながら、グル―プ各社の人事制度設計を支援している。たとえば労働基準法などの改正時には、グループ各社の人事と一緒に制度を改定する。あるいは、万が一「ある年齢層の人たちがいきいきと働けていない」というような相談を受けたとしたら、その人事担当と一緒に評価制度などの見直しを検討する。人事制度は、制度を設計しておわりでなく、運用を構築してはじめて実現するものである。人事システムの運用まで熟知している私たちだからこそ、RECRUITの豊富な事例も駆使しながら、実現可能な制度づくりを支援していく。

しかし私たちの仕事には「これが正解」ということはない。だから必ずといっていいほど、深い苦悩に見舞われる。ハッピーに働けていない人たちのため、制度を変える。すると以前はハッピーだった人がハッピーでなくなってしまうこともあり得るのだ。特に人事制度の変更は、報酬をはじめ、従業員の処遇に関わってくる。従業員の人生やその家族の生活にまで影響を与える決定となるのである。
RADでは、2016年1月にリモートワーク制度を導入した。働く場所を自由に選択し、ひとりひとりが自分らしい働き方を実現できるこの制度は、一見いいことずくめに思えるかもしれないが、一方でリスクもあった。例えば、ついつい働きすぎてしまう人がいるのではないか?逆に、生産性が落ちてしまうのではないか?ならばある程度働く場所やリモートワークを利用できる勤務日数の上限を設けるべきだろうか?しかし、自分に合う働き方を自由に選択し、より新しい価値を創出していくことに意義があるのに、ルールで縛ってしまってどうするのか?

悩みに悩んだ末、従業員を信じてひとりひとりの裁量に任せて働く場所を選ぶ自由を提供すると決めた。もちろん放任とは違う。従業員が果たすべき責任を明確に伝えることで、彼らが自律的に制度を活用できる環境を整備した。仮説を立てながら起こり得る課題をひとつひとつ整理し、従業員の健康・安全や情報管理の観点などから、必要となる指針を示したのだ。

ビジネス環境がめまぐるしく変化する中、人事制度も変化していく必要がある。変化にはリスクがつきものだけれど、変化なくして進化なし。リスクを正しく見積もってテイクできる方法を考え、自分の想いも込めながらグループ各社や経営に伝え切る。そこに自分の価値の置き所があると考えている。RECRUITではよく「仕事に想いを込めよう」と言われるし、私の中にも想いがある。それはひとりでも多くの従業員が輝ける舞台をつくりたいという想いであり、そのために、狭い役割意識にとらわれず、自分が価値貢献できる白地をさらに開拓していきたいという想いである。もちろん、はじめから想いが持てない仕事もあるかもしれない。そんな時は、目の前の仕事に全力を尽くせばいい、そうすればきっと自然に想いは芽生えてくる。そして、想いがもてると仕事が楽しくなる。私は今日も想いを大事にしながら、考え続ける。苦しみながら、悩みながら。でも、その時間こそが楽しみであり、きっとやみつきの楽しさになる。